2023年9月、足かけ7年、徳島鳴門の1番霊山寺から、四国を時計回りに、1回行くと何日か歩いて自宅に帰り、次回は前回の到達点からスタートを繰り返して12回。やっと四国歩き遍路旅を結願しました。（88番にたどり着きました）7年もたてば自分も世の中も大きく変わっていたことに気づきます。２～３年目くらいまでは「少しでも早く、少しでも遠くまで（歩こう）」と他人と比べながら先を急ぎました。今思えばもったいないことをしたと思います。歩き旅の楽しみは目的地に着いてはじめて味わえるものではなく、たどり着くまでの間のちょっとしたことに、今思えばですが胸が震えるような感動や発見がありました。そのことに気づき確信に変わったのは愛媛松山あたりでした。もう残りの行程は１／４も残っていませんでした。それからは1日1日が幸せな旅。比較的自由の利くサラリーマン時代の贅沢な時間でした。